「シミ」「ソバカス」特集

肝斑はもっとも厄介で治療困難なシミと言われてきました。
光治療単独では効果が薄く、内服薬でゆっくり改善させるのがもっとも低リスクで比較的効果の高い治療法と言われ、レーザー治療は施術後に炎症による色素沈着を高確率で誘発してしまうので絶対禁忌(照射してはダメ)とされてきました。しかし、最新の研究では、肝斑に有効なレーザーもあることが分かってきました。
それが、ロングパルスYAGレーザーの「ジェネシス」です。
もともと、小じわやスキンテクスチャーの改善、リフトアップ、肌質改善のために使われている機種で、「化粧ノリが全然違う!」と、患者さんの満足度も高い、とても人気がある施術だそうです。
このジェネシスが、肝斑治療や肥厚性瘢痕治療にも大変有効であるという報告が出て来ています。
ジェネシスが他のレーザーと違うところは、コンタクト照射(皮膚に密着させてうつ)のではなく、中空照射(浮かせてうつ)な点と、かなりの低出力から照射可能な点です。
この2点の違いが影響して、通常のレーザーが炎症を強く引き起こすのに対し、ジェネシスには炎症を抑える効果があるのではないかと言われています。
肝斑の赤味がすっきりと除去され、色素も治療早期からの改善が期待できます。
肝斑は表皮(皮膚の浅い層)の色素病変なので光治療は有効ですが、炎症性色素沈着のリスクが高いため強く照射できず、単独では治療が困難です。
しかし、ジェネシスや内服治療・外用治療と併用するのならば、低出力の照射でも十分に治療効果があります。
肝斑治療中は、ハイドロキノン,レチノイン含有の外用治療薬と、トラネキサム酸の内服治療を長期的に併用します。
肝斑は、無理に短期間で治療しようとすると必ず炎症性色素沈着を生じ、治療前よりシミが悪化してしまいます。
完全に消すというより、なるべくうすく目立たない状態でコントロールするという考えの方が良いでしょう。
この肝斑治療セットにはジェネシスが入っているので、シミ治療としてだけではなく、小じわの改善,お肌の保水力(瑞々しさ)の改善,リフトアップという意味でも、高い効果が望めます。
●参考施術費用(取材にご協力いただいた「東京イセアクリニック」での施術費用です)
トライアル:63,000円
7回コース:262,500円(内服薬・外用薬2ヶ月分込み)
真皮の色素病変には、今のところ、Qスイッチレーザーしか治療法はありません。塗り薬、飲み薬、光治療は全く効果がありません。Q-スイッチレーザーには、Q-スイッチルビーレーザー,Q-スイッチアレキサンドライトレーザー,Q-スイッチYAGレーザーがありますが、どれでも最終的な治療効果は変わりません。
レーザーによって破壊されたメラノサイトとメラニンの排出には3~6ヶ月程度かかりますので、連続でうっても無意味です。最低3ヶ月、できれば6ヶ月、照射間隔をあけるべきです。
必要回数は個人差がありますが、2~5回です。
気長に照射間隔を十分とって数回治療すれば、必ず完治するシミです。再発もありません。
ただし、後天性の真皮の色素斑には、肝斑もしくは潜在性肝斑(シミとしてはまだ出てきていない肝斑予備軍)が合併していることが多く、その場合、Q-スイッチレーザーを照射すると炎症性の色素沈着を起こしてしまうので注意が必要です。
これを回避するために、Q-スイッチレーザー治療前には必ず2~3ヶ月の肝斑の内服治療を行うクリニックもあります。